NAPAにおけるコーチング文化の創造 – 人事の視点から
Hanna Olenius (NAPAマネージャー、人事オペレーションズ、エグゼクティブコーチ)
コーチングは、組織的発展のための万能ツールです。コーチングは、個々人のレベルにおいては、各個人それぞれに合わせた共感的支援を提供することによって価値をもたらします。一方、チームコーチングは、チームとその活動に影響を与える重要な要素についての議論を促進するものです。このブログ記事では、コーチングのもう一つの視点である人々の視点から、コーチングがどのように企業文化や職場全体の発展に機能するかについて紹介します。
人とのつながりとコミュニティ意識
新型コロナの流行という、私たちの日々の仕事に全く新しい経験を与える異常事態の中を私たちは生きており、組織、そして私たちも、これまでのやり方に対しての多くの変化に直面しています。例えば、職場にいないということは、社会的関係のある同僚との今の付き合いを失うことを意味します。これを人事の視点から見ると、バーチャルなコミュニケーション手段を通してリモートで働く場合、その中で我々はどのように人と人とのつながりやコミュニティー意識を維持するかという問題に取り組む必要があります。
コーチングは、個人とより広い職場での人間関係を結ぶ手段となる可能性があります。そして、参加を促し、個人がその中で積極的に活動し、欠かせない存在であるという自己効力感を強化するものです。NAPAでは、世界中の従業員にコーチングサービスを提供しています。これは、コーチングによる自己啓発を利用し、私たちの職場で活躍する機会を、全員に平等に提供するものです。
インクルージョンとダイバーシティ
またコーチングは、代替案を見つけること、異なる視点から物事を見ること、自分や他人の意見を聞くこと、個人の好みや個々人の違いを認めることをその手法としているため、現代のもう一つの重要なテーマであるインクルージョン(包括性)とダイバーシティ(多様性)の考えを支持しています。NAPAで働くスタッフは多様で、国際色豊かなプロフェッショナルの集まりです。私たちは、彼らのプロとしての成長をコーチングでサポートし、全従業員にとって満足できる職場環境を実現したいと願っています。
さらにNAPAでは、コーチングに興味を持ち、意欲のある社員に対し、短期または長期の研修を受ける機会を提供することで、広くコーチングを導入しています。つまり、コーチング的な会話は、組織的かつ非公式に行われることもあるということを意味しており、用意された解決策を伝える代わりに鋭い質問を投げかけることで、私たちの日常業務の一部として、アクティブリスニングやコーチング型のリーダーシップといったコンセプトの恩恵を受けることができるのです。
認知的人間工学と心理的安全性
私が個人的にコーチングの好きな点は、単なる経営理論ではないことです。認知的人間工学を実践することで、個人レベルでもグループレベルでも、誰もが貢献し考え、単に受け身でいるのではなく、自ら生み出せるようになるのだと、私は考えています。また逆に、コーチング的な関わり方は、トップダウンで何をすべきかを単に指示する方法よりも、より心理的に安全な方法で意思決定を進めるために、個人に力を与え、仕事への積極的な関与を促すことができると考えます。これは、NAPAのようなセルフマネジメントを成功させている組織において最も重要なことです。
このブログは、 Hanna Oleniusが2021年12月21日に LinkedInに掲載したものです。
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