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MEPC 82: 航路最適化の重要性が高まる

MEPC 82: progress improves the case for voyage optimization

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202410月、82IMO海洋環境保護委員会(IMO MEPC 82が開催され、世界的な炭素課税目標に基づく国際的な船舶燃料基準について議論されました。また、新たな大気汚染物質放出規制海域ECAs)に関する具体的な決定や、CII の改善についてもある程度の評価が行われました。 

経済対策が中心課題に 

最終決定ではないものの世界的な炭素課税船舶CO2排出量に明確な価格を設定することになりますこのような排出量取引制度は、船舶運航者が自分たちの燃料消費とそれに伴う温室効果ガス排出最小限に抑えるためビジネス的な動機付け促します 

  • このような規制環境下において、気象及び海況に関するリアルタイムのデータを使用して船舶の航路を評価し、適応させる航路最適化プラットフォームは、燃料費や排出量を大幅に削減させるだけでなく、規制遵守のコストも削減します。

より技術的な観点ではIMOの立法議案に、目標に基づく国際的な船舶燃料基準含まれています。この規制炭素税を組み合わせることで船舶燃料の温室効果ガス排出度を段階的に削減する取り組みを推進できるでしょう。例えば、明確かつ実質的な再生可能な船舶燃料の基準は、e-メタノール、e-メタン、e-アンモニアなどの再生可能燃料の普及をより大きく後押しする可能性があります。 

そのうえこれらの燃料従来の燃料よりもはるかに高いため、効率性を高めることの正当性が更に高まります。代替燃料の価格は依然として不透明ですが、業界アナリストの間では生産コストや需要に対する初期供給不足のため、現在の燃料よりも2から10は高くなるだろうという見方が一般的です。燃料費が更に高騰した場合航路最適化によるコスト面での競争優位性は、船舶運航者にとってますます魅力的なものとなります。 

最も安価でクリーンな燃料とは、そもそも使わなくていい燃料のことです! 

MEPC 82で炭素税と燃料基準について具体的な決定がなされることが望ましいものの今回の協議では、業界の環境規制と「方向性」について一定の見通しが示されました。しかし大気汚染物質放出規制海域(“ECAs” )のよう重要な課題については具体的な決定がなされました。 

新たな大気汚染物質放出規制海域の発表 

ECAsとは、窒素酸化物(“NOx” )硫黄酸化物(SOx等の人類の健康や環境に悪影響を与える特定の物質の排出が規制される特別海域のことを指します。MEPC 82従いノルウェー海およびカナダ北極海がECAsに指定されました。条件付きNOx排出規制は202631日より、Sox排出規制は202731 日より発効します。  

  • これらの新しいECAsは、202551日から実効予定の地中海のECAs同様に、バルト海、北海、北米西岸及び東岸、ハワイ、カリブ海の既存のECAs追加されます。現在のECAsは全てFleet IntelligenceのプラットフォームのNAPA Voyage Optimization moduleに含まれています。新たなECAsは、実装が完了次第プラットフォーム上で利用可能になります。つまり、航海計画を立てる際には、関連するECAsを考慮し、ECAsを含むルートと含まないルートを比較し、総コストが最も低いルートを選択することができます。 

効果を直接見たい方は、NAPA Voyage Optimizationのデモをお試しください: 

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CII の更新計画進行 

MEPC 82では、IMO二酸化炭素放出実績指標CII IMO)について参加者がCIIに加え、船舶エネルギー効率管理計画書SEEMP)と既存船エネルギー効率指標(EEXI「見直しを開始」したという、ごく僅かな進展がありましたIMOでは、これらは短期的な温室効果ガス対策とみなされているため、参加者は早急にこれらの対策を繰り返し、改善する必要があります。 

  • MEPC 82は、CIISEEMPに関連するギャップと課題について、2段階の方法で検討することが合意されました。今年の会議では、EEXIに関してのギャップは指摘されませんでした。残りのギャップと課題は、202611以前の第一段階で対処される可能性があります。検討が残っているものには、2027年から2030年のCII削減Z)係数、寄港効率、DCSデータのアクセス性など、優先度の高いものがいくつか挙げられます。 

未来のCII評価を予測し、様々なエネルギー効率策を評価するため、船舶のデジタルツインと履歴データを使用するNAPA CII Simulator ご検討ください。 

デジタル技術で規制に対応 

規制状況が変化し続けるなか、ニーズに適応し、更新されるデジタル技術へのアクセスが不可欠であり、様々な法令の影響を考慮することが重要です。また、環境パフォーマンスと規制コストの全体像を把握するためには、温室効果ガス排出規制が船舶運航にどのような影響を与えるかをモデル化すること必要不可欠です。これはNAPA FuelEU MaritimeEU ETS モジュール又はCII Simulatorからの情報は、NAPA’s Fleet Intelligenceプラットフォームに引き込むことができます。  

  • 規制と同様に、航路最適化のような技術も、単独捉えるべきではありません。この技術は、効率化(クリーン)技術導入の基盤となります。例えばNAPA Voyage Optimization船舶がローターセイルなどの風力補助推進技術利用する際に極めて重要な役割を果たしていますなぜなら、船舶が好条件の風を最大限に活用できるようにすると同時に、安全性と復原性の維持にも貢献しているためです。これら期的な技術の組み合わせは、規制遵守と排出量削減目標の達成大きく支えています。 

風力アシスト船の効率を最大限に高める方法とは?.

要約すると、MEPC 82で協議された規模の燃料基準と炭素課税は成功が期待できます。しかしながら、参加者が最終的な法案合意するためには、まだかなりの進展が必要です。心強いことに、参加者は20252月に追加の会合を行うことに合意しており、4月に開催されるMEPC 83で対策が承認される予定です。新たなECAs及びCII見直しは歓迎すべき進展であり、今後数年間でこれらの動きがどのように展開していくかを見守ることが重要です。 

私たちは今後も規制に関する全ての議論を注意深く監視ていきますが、最終的な詳細にかかわらず、IMO提案の経済的措置とより技術的な規制、海運業界が実質ゼロの温室効果ガス排出量を目指す上で、大きな転換点となる可能性があります。この明確な「方向性を踏まえると持続可能性と競争力を向上させるため運航効率の改善を講じる必要性は、これまで以上に大きくなっています 

 


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