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NAPAリリース 2023.1

2023年最初のNAPAリリースが公開されました!

ソフトウェアの全変更点は、NAPAnet でインストールパッケージと共に提供しております NAPA リリースノート 2023.1 に記載されています。

NAPA バージョンをアップグレードする

NAPA リリース2023.1のハイライト:

  • 船型設計におけるユーザー・エクスペリエンスの向上
  • より効率的な積付計算
  • 詳細設計指向の構造設計ツールに向けて
  • 3D設計とFEM解析のシームレス化と効率化

船型設計

船型設計のユーザーエクスペリエンスの変革は、インタラクティブなモデリング・インターフェースであるNAPA Designerに船型設計ツールセットを提供することで少し前から始まっていました。最新のアップデートにより、コンセプトから生産設計段階まで船型設計をサポートするパッケージが完成し、ツールの使いやすさ、視覚化、サーフェスの解析に重点を置いています。NAPA Designerは、従来のNAPAから最も高く評価されている機能のいくつかを取り入れ、アップグレードし、新しく生まれ変わりました。

NAPA Designerで船体表面のX断面を切り出しその曲率を可視化

ハイドロ計算と復原性計算

Lightweight定義がこれまで以上に簡単で優れたものになりました。新機能として、複数の有次元重量分布やグループ化されたLightweightの局部重量など、さまざまな方法で Lightweightを定義できます。インターフェイスは、リアルタイムの視覚化と直感的な機能により、ユーザーのLightweight定義の正確な制御に役立ちます。また、NAPA Designerの専用エディタで縦強度の許容値も定義・変更できるようになりました。

NAPA Designerにおける積付計算のLightweightエディタ

新しいラベリングのコンセプトを導入することで、積付計算の管理が容易になり、計算制御の一貫性が保証されます。ラベリングのコンセプトは、将来のリリースでは、積付規則やその他の自動化にも接続され、一度に数百の積付計算を定義するのに役立ちます。ラベリングのコンセプトの最初のバージョンは、計算条件と積付計算のグループ化を制御するために使用されています。

NAPA Designerでのラベル付き積付計算

構造設計

詳細設計に向けて

基本的な構造設計にとどまらず、詳細な構造設計の需要に応えるために、さまざまな改良を施しました。特筆すべきは、自動セクションアノテーションツールです。詳細な部材を設計する際、アノテーション情報を利用して、設計者は素早く部材寸法などの情報を確認できます。プロファイル、材質、板逃げ、板厚、スティフナー配置などの表示を簡単に切り替えることができます。

NAPA Designerのセクション注釈ツール

新機能の選択フィルタ機能では、選択する構造情報を限定することができ、特定の構造の寸法を変更するなど、詳細構造モデリングの効率化に貢献します。構造詳細設計で必要とされる全ての構造部材をモデル化できるよう改良を進めてきました。今回のリリースでは、柱の下に配置されるダブルプレートに対応しました。

NAPA Designerのダブルプレート

有限要素(FEM)解析

FEM機能の向上により、選択したブロックに基づくFEモデルの作成が可能になり、ブロックに特化した解析(ブロックリフティング解析など)が迅速に行えるようになりました。さらに、新しいスティフナーランピング機能により、新しい理想化オプションが追加され、特にウェブスペースなどの大きなメッシュサイズで解析を行う場合に便利です。また、作成したFEモデルを外部のFE解析ソフトウェアに転送する前の最終調整を容易にするために、FEM出力モデルの概念を導入しました。

FE解析結果を3Dモデルに反映するプロセスを自動化できるようになりました。解析後のFEモデル(Nastran バルクデータ)を外部ソフトウェアからインポートした後、板厚の違いを直接NAPAの3Dモデルに反映させることができます。これにより、手作業に伴う非効率や人為的ミスが減少し、データの一貫性が確保され、構造設計プロセスの合理化につながります。

NAPA DesignerにFEM解析結果が戻った図

 

お読みいただきありがとうございました!

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