NAPA Release 2024.1
2024年の最初のNAPAがリリースされました!
NAPA Release 2024.1 が公開されました!ソフトウェアの新しい機能、アップデート内容、および修正点は、NAPAリリースノート2024.1のドキュメントに記載されており、インストールパッケージとともにNAPAnetでダウンロードして頂けます。
最新リリース版のハイライトは以下の通りです。
- 船型設計プロセスの効率化
- 積付条件による設計変更への迅速な対応
- 初期設計ツールのパワーと柔軟性を、詳細構造設計に導入
- 強度評価と3D承認のための一貫したエンジニアリング体験
船型設計プロセスの効率化
NAPA Designerは船型設計プロセスを容易に開始できるよう、NAPAプロジェクトデータベースに含まれる既存の船型データを利用した船型変換ができるようになりました。双方向3Dユーザーインターフェースの船型変換機能は、設計とモデリングのプロセスをスピードアップします。 今回の最初のバージョンは、主要寸法、排水量、縦方向の浮上状態を含む線形変換をサポートしています。
新しい船型サーフェスのバックアップ・復元機能により、船型サーフェスの変更を安心してお試しいただけます。変形前の船型サーフェスを復元することも可能です。
設計変更への迅速な対応
NAPA Designerの積付計算ツールセットにユーザー様からご要望の多かった機能がいくつか追加され、主な結果を確認しつつ設計変更に迅速に対応することが容易になりました。現在、浮上状態、復原性、縦強度を示す拡張コンプライアンスインジケーターが利用可能であり、規則の遵守と積付計算の実現可能性を素早く把握することができます。バランシング機能により、例えば、浮上状態を修正することができるなど、1つまたは複数の積付計算を一度に調整することができます。
リアルタイムの結果表示パネルはカスタマイズ可能になり、浮上状態、復原性、重量など、すべての基準値をサポートできるようになりました。
初期構造設計から詳細構造設計まで
NAPAは設計変更をより効率的に処理し、詳細な構造モデルをより速く作成するため、いくつかのお客様からのニーズに対応しました。
多くの便利な機能がユーザー様からのフィードバックに基づいて開発されました。これら機能には以下のようなものがあります。
- オブジェクト定義の安定したリファレンス処理
- 効率的に浸水範囲をコントロールするために主要なオブジェクトを組み合わせる
- 視覚的UXの改善
- 形状変更可能なスティフナー、改良された円弧形状モデリング、ブラケット用の様々なコーナーノッチなど、いくつかの詳細設計機能
これらの機能強化は、初期構造設計から詳細構造設計に至るまで、柔軟性のある高性能なツールを提供します。
強度評価と3D承認
NAPAは、3D設計、強度評価、3D船級承認のための統合プラットフォームを提供することで、構造設計の最適化を実現します。
NAPA2024.1のリリースでは、有限要素メッシュ(FEM)の大幅な性能向上や、ABS、CCS、ClassNKソフトウェアとのインターフェイス機能の強化など、構造解析プロセスをさらに合理化するための改良が幅広く加えられています。
3D船級承認の主要機能であるOCXインターフェース(インポート/エクスポート)は、OCXスキーマバージョン3.0.0に対応しました。また、詳細パーツの修正や機器の視覚化のための外部CAD参照など、新たな改良が加えられています。これらの機能強化により、船級協会の承認担当者による効率的な設計審査をサポートします。
真の3D承認を得るためには、造船会社における図面ベースの意思疎通を置き換えることが不可欠です。NAPA Viewerはこれをサポートすることを目指しています。オブジェクトのパラメータや 材質の側面を視覚化する新機能は、造船会社内の関係者間での設計意図の共有に役立ちます。
NAPAによる3D船級承認の最新情報については、NAPAnet(ログインが必要です)で公開中のNAPA User Meeting 2024の講演資料をご覧ください。
お読みいただきありがとうございました!